実存主義グループセラピーのツール

実存主義理論が心理療法に取り入れられ始めたのは20世紀です。実存主義が心理療法に応用される際の基本的な考え方は、人は根本的に孤独であり、これが不安の原因になるということです。イーヴァン・D・ヤロム博士は、実存哲学を心理学に導入した初期の精神科医の一人です。実存療法は死の不可避性に焦点を当て、患者が自己認識を深めることを支援します。

死亡告別文(Obituary/Eulogy)

実存主義的心理療法では、死を理解することで不安を軽減することを目指します。グループに「今日自分が死んだら、どのような死亡告別文や追悼の言葉を書くか」を課題として与えます。メンバーに黒い服を着せ、告別文を声に出して朗読させ、セッションの最後にプロセスを振り返り、感じたことを共有させます。

ゲンドリン・フォーカシング(Gendlin Focusing)

グループ療法の中でゲンドリンのフォーカシングやその他の瞑想法を用います。実存心理学では、各メンバーが自己を認識することが重要であり、フォーカシングはその手助けとなります。メンバーに目を閉じてもらい呼吸に集中させ、現在の生活や抱えている課題の中から一つ選び、その感覚に注意を向けて問題を具体化させます。

空の椅子(Empty Chair)

空椅子技法はゲシュタルト療法に由来しますが、実存主義の心理療法でもよく用いられます。グループ内での未解決の喪失や対立を安全に処理できる手段です。喪失した人物が座っているかのように空椅子を前に置き、当事者に対話させます。終了後は全体でその体験を振り返り、感情を共有します。

ナラティブ・セラピー(Narrative Therapy)

グループ療法の重要な要素は、参加者が自分の物語を語る機会です。実存グループセラピーでも同様に、個々のストーリーを共有させます。リーダーはテーマに沿って語らせ、オープンエンドの質問で語りの隙間を埋めます。メンバー同士が共通点や相違点を指摘し合い、相互理解を深めます。

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