動揺性大うつ病とは?

動揺性うつ病と混合状態うつ病の違い

動揺性うつ病(AD)は、混合状態うつ病(MXD、別名軽躁うつ)とは区別されます。MXDは、躁状態と抑うつ状態が同時に現れるうつ病で、睡眠欲求の減少、エネルギーの増加、陶酔感、侵略的行動、躁的妄想などの躁症状が伴います。動揺性うつ病は主に不安や思考の奔流、身体的な落ち着きのなさが特徴で、必ずしも躁症状は含まれません。

動揺性うつ病とMXDの併存率

研究によると、動揺性うつ病患者の40〜80%が混合状態うつ病の診断基準も満たすと報告されています。

併存しやすい疾患・状態

動揺性うつ病は、双極性障害、高齢者、認知症や精神病症状を伴う患者に多く見られます。併発する精神病症状としては、幻覚(実際には存在しないものが見える・聞こえる)や、双極性障害の躁・抑うつ極に関連した妄想(誇大感や無価値感)があります。

治療法

主にリチウムやカルバマゼピンといった気分安定薬が用いられ、必要に応じて抗うつ薬や神経遮断薬(バルプロ酸、アリピプラゾール、クロザピン、オランザピンなど)が併用されます。心理療法も有効で、薬物療法と組み合わせることで最も高い治療効果が期待できます。

臨床的意味合い

動揺性うつ病患者は、 agitation のないうつ病患者に比べ自殺リスクが高くなります。うつエピソードの頻度は低いものの、持続期間が長くなる傾向があります。

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