長期的な孤独と孤立がもたらす影響

シカゴ大学の心理学者ルイーズ・ホークリーとジョン・カチオポによると、若年期の孤独は影響が小さいものの、長期にわたる孤独は感情面・身体面で深刻な悪影響を及ぼすことが分かっています。その影響は高血圧に匹敵すると指摘されています。

ストレス

中年層の孤独な人は、一般的なストレス出来事の数は孤独でない人と同じでも、慢性的なストレスを感じやすいことが研究で明らかになっています。トラウマや機能不全の家庭環境などが含まれます。ストレスがかかると、日常生活の基本的な課題に対して脅威や無力感を強く感じ、助けを求める傾向が低くなります。

睡眠

孤独な人は睡眠時間は同等でも、睡眠の質が低下します。特に「マイクロ覚醒」と呼ばれる1〜2秒の短い覚醒が頻発し、睡眠の連続性が乱れ、日中の覚醒度が低下します。加齢による睡眠の低下に加えて、長期的な孤独は高齢者にとって大きな障害となります。

社会的行動

長期的な孤独は学校や職場での社会的交流が困難になり、退学や離職につながることがあります。一方で、孤独を精神的成長の機会と捉える人もいます。しかし、1940年代のレネ・スピッツの研究は、乳児期の社会的相互作用が発達に不可欠であり、長期的な隔離は運動・知的発達を阻害し、社会的行動障害を引き起こすことを示しています。

感情

孤独や隔離は感情の閉鎖を招き、共感力が低下し、感情表現が困難になります。その結果、自己不全感が強まり、うつ病やアルコール依存、最悪の場合自殺リスクが高まります。

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