10代のメンタルヘルス問題

メンタルヘルスの問題は年齢・人種・性別を問わず誰にでも起こりますが、10代は特有の課題に直面します。仲間からのプレッシャー、社会的なぎこちなさや孤立、思春期の身体的変化、学業のストレスなどが重なり、精神的な疾患を発症しやすくなります。

不安障害

10代で最も多いメンタルヘルスの訴えは不安障害です。恐怖症やパニック発作など、さまざまな形があります。特に「社会恐怖症」は、周囲に恥をかくことを恐れて人前に出るのを避ける傾向が強く見られます。パニック発作は、激しい不安が原因で心拍数の上昇、呼吸困難、災いが迫っているような感覚などを伴います。

不安障害はストレスマネジメントを中心とした心理療法に良好に反応します。症状が重い場合は、短期間の薬物療法が併用されることもあります。すべての不安が疾患というわけではなく、卒業式や試験など特定のイベントに対する一時的な緊張は普通です。日常生活に大きく支障をきたし、持続的に続く場合に問題とみなします。

うつ病

10代の大うつ病は成人と同様の症状が見られます。持続的な悲しみ、睡眠パターンの変化、体重増減、エネルギー低下、理由のない涙などが典型的です。思春期のホルモン変動、経口避妊薬などのホルモン剤、身近な人の死や重大な出来事が引き金になることがあります。

うつ病のサインとして、成績の低下、以前楽しんでいた活動への興味喪失、友人との交流の減少などが挙げられます。早期に気付くことが回復への第一歩です。

摂食障害

摂食障害は特に10代の女子に多く見られます。代表的なのは「神経性無食欲症(拒食症)」と「神経性過食症(過食症)」です。

  • 拒食症は体重増加への過度な恐怖から、極端に食事量を制限したり、長時間の過度な運動を行ったりします。
  • 過食症は大量に食べた後に嘔吐や下剤使用、過度な運動でカロリーを「取り消す」行動が見られます。

いずれも命に関わる危険性があり、食べ物を隠す、体重への執着、引きこもりなどのサインに注意が必要です。

その他の障害

ADHD(注意欠陥・多動性障害)は9歳から17歳までの子どもやティーンに比較的多く見られ、集中困難や落ち着きのなさが特徴です。OCD(強迫性障害)も同年代で一定の頻度で発症します。OCDの人は頭の中に繰り返し浮かぶ不快な考え(強迫観念)に対し、手洗い、電気製品のチェック、ドアの施錠確認といった「強迫行為」を何時間も繰り返します。

その他、薬物乱用や双極性障害なども10代のメンタルヘルス問題として挙げられます。

症状が疑われる場合は、早めに医師やカウンセラーに相談し、適切な支援を受けることが大切です。

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