大人のADHD(注意欠陥・多動性障害)の特徴と対処法

症状

ADHDは「注意力の欠如」と「多動性・衝動性」の2つが主な症状です。仕事での締め切り遵守やタスクの完了が困難になることが多く、過度の怒りやムラのある気分、整理整頓の苦手さ、対人関係の不安定さ、優先順位の誤りなども見られます。大人のADHD患者はこれらすべて、あるいは一部だけが現れることがあります。

診断

上記の症状が日常生活や仕事に支障をきたす場合は、専門家の診断が必要です。ADHDは不安障害やうつ病と症状が重なることがあるため、鑑別診断が重要です。診断は家庭医、神経科医、精神科医、心理士などが行い、米国精神医学会の『診断と統計マニュアル(DSM‑IV‑TR)』に基づきます。質問票や生活史の詳細なヒアリングが主な評価手段です。

原因とリスク要因

ADHDの正確な原因は不明ですが、いくつかの要因が関与しています。脳の注意を司る領域の活動が低下していることが画像検査で示されています。胎児期や幼少期の鉛、アルコール、タバコ、薬物などの有害物質への曝露がリスクを高めます。また、家族にADHD患者がいる場合、遺伝的に発症しやすくなることが知られています。

治療法

治療は薬物療法と行動療法の併用が一般的です。メチルフェニデート、デキストロアンフェタミン系薬剤、リスデキサンフェタミンなどの刺激薬が第一選択となりますが、吐き気、体重減少、気分変動、けいれんなどの副作用が出ることがあります。

行動療法には一般的な心理療法や認知行動療法が含まれ、衝動的な行動の抑制、問題解決スキル、怒りのコントロール、適切な対処法の習得を目指します。家族もカウンセリングに参加し、スケジュール管理やリマインダーの活用、ルーティンの確立、必要時の支援要請方法など、実生活での具体的な改善策を学びます。

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