記憶に関与する脳の部位はどこですか?
感覚情報の符号化・エンコードと保存
記憶を構成する情報は感覚入力から取得され、解読(デコード)され、記憶用に符号化(エンコード)され、最終的に保存されます。視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚・運動感覚それぞれに対応した大脳皮質の領域が情報の処理と保存を担います。
短期記憶
数秒から数分間保持される情報は短期記憶に保存されます。前頭前皮質が情報の処理と一時的な保存に関与します。
長期記憶
短期記憶から長期記憶への情報転送は海馬が中心的役割を果たします。海馬は情報の構築、統合、保存を統括します。
宣言的記憶
事実や出来事に関する記憶(宣言的記憶)には海馬、周辺皮質構造、そしてそれらを皮質へ結ぶ神経経路が関与します。
意味記憶
長期間にわたって保存された事実や出来事の検索は、海馬ではなく側頭葉皮質が情報にアクセスし、前頭皮質が意識に引き上げます。
情動記憶と手続き記憶
強い感情や個人的な記憶の符号化・保存・検索には海馬、扁桃体、その他の辺縁系が関与します。一方、手続き記憶(順序的な運動行動)は小脳、基底核、運動皮質が主に担います。
