強迫的嘘つき人格障害とは何か
DSM‑IV‑TR(現代の心理学者が最もよく使用する診断ツール)には、正式な診断名として「強迫的嘘つき人格障害」は存在しません。しかし、いくつかの人格障害において、強迫的な嘘をつく傾向が見られます。
境界性人格障害(Borderline Personality Disorder)
対人関係や自己イメージ、感情の不安定さ、衝動性が特徴です。患者は感情の揺れを埋め合わせるために、しばしば嘘をつくことがあります。
反社会性人格障害(Antisocial Personality Disorder)
他者への配慮が欠如し、社会的規範を軽視することが特徴です。診断基準の一つに「欺瞞的行動」があり、嘘をつく傾向は最も顕著です。
演技性人格障害(Histrionic Personality Disorder)
注目を浴びたいという欲求が強く、話を盛ることや嘘をつくことがあります。
自己愛性人格障害(Narcissistic Personality Disorder)
自分は特別で優れていると信じ、他者の評価は重要視しません。そのため、自己のイメージを保つために嘘を用いることがあります。
行動障害(Conduct Disorder)
人格障害ではなく、主に子ども期に見られる障害で、成人期の反社会性人格障害の前駆症状とされます。欺瞞的行動が症状の一つです。
