精神疾患の種類と見分け方
近年、精神疾患への関心が高まっていますが、身近な人の行動が気になることも多いでしょう。本稿では、うつ病、PTSD、双極性障害(躁・うつエピソード)、統合失調症の主なサインと、適切な対応のポイントをまとめました。
うつ病の見分け方
本人に気分を尋ねる。3週間以上続く「極度の悲しみ」や「価値がない」感覚があるか。
食欲の急激な変化がないか。食欲増減はうつ病の典型的な症状です。
睡眠や外出の状況を聞く。睡眠障害や活動低下が見られたら要注意。
原因不明の頭痛・腹痛が続くか。身体的疾患を除外した上で、心理的要因の可能性を考える。
自殺念慮や自殺計画の言動があれば、すぐに緊急通報(119)または自殺防止ホットラインへ連絡する。
外傷後ストレス障害(PTSD)の見分け方
自然災害や戦争、事故などのトラウマ体験後、1〜12か月以内に症状が出ることが多い。サポートの姿勢を示す。
同じ出来事を繰り返し語る、フラッシュバック(音や映像が頭に蘇る)といった話し方があるか。
悪夢や夜間の覚醒が頻繁か。睡眠の質を確認する。
トラウマに関連する場所・人物・活動を避けようとするか。
うつ症状や突発的なイライラ・怒りの爆発があるか。
趣味や対人関係への関心が低下していないか。
過度の驚愕反応や過警戒(ハイパーヴィジランス)が見られるか。
双極性障害(躁状態)の見分け方
根拠のない過度な高揚感や希望感が急に現れるか。
落ち着きのない行動や早口・思考の飛躍があるか。
睡眠欲求が減少し、ほとんど寝ないで活動的であるか。
衝動的な仕事辞めや飲酒、危険な行動が見られるか。
クレジットカードの利用急増や金銭の使い込みがあるか。
幻覚や妄想的な発言(例:特別な能力がある)をしていないか。
双極性障害(うつ状態)の見分け方
極端な幸福感から急に深い悲しみや絶望感へと変わるか。
昼間ずっと寝ている、あるいは逆に疲れたと訴えても眠れない状態が続くか。
以前興味を示していたプロジェクトや活動への関心が失われているか。
自殺念慮や死への言及がある場合は、直ちに専門機関へ連絡する。
統合失調症の見分け方
非現実的な信念(例:自分は神である、他人が自分の思考を盗む)を語るか。
幻聴や幻視があるか。実際に存在しない声や映像を経験している。
会話や文章が論理的でなく、意味が通じにくいか。
同じ動作を繰り返す(例:円を描くように歩く)などの身体的反復行動が見られるか。
感情の表出が不適切(例:悲しい出来事で笑う)や感情が乏しいか。
上記のサインに気付いたら、まずは本人の話を受け止め、専門医への受診を勧めましょう。早期の診断と適切な支援が回復への鍵です。
