外因性報酬を活用した行動修正のアプローチ
行動修正は、望ましくない行動を消去し、適切な行動に置き換えるための手法です。B.F.スキナーのオペラント条件付け理論に基づき、正の強化や負の強化で行動を形作ります。その中でも外因性報酬は正の強化の代表的な手段です。明確なプログラムで一貫して使用すれば、適切な行動を育成できます。
戦略
行動修正プログラムを開始する前に、対象行動の目的を把握することが重要です。行動の前提条件(先行刺激)、行動自体、結果(結果刺激)を観察します。たとえば、休み時間のベルが鳴ったときに叫ぶ子どもが、鳴る音を真似て面白がっているのか、休み時間に何か怖いことがあるのかを見極めます。目的が明確でないまま罰を与えると、逆に望ましくない行動が強化されてしまいます。
外因性報酬
外因性報酬は、望ましい行動を強化するための非常に有効な手段です。口頭での称賛、物質的な報酬、トークンシステム、行動チャートなどがあります。どの方法を選んでも、望ましい行動が現れたたびに必ず報酬を与えること、できるだけ速やかに報酬を提示することが成功の鍵です。
口頭での称賛
口頭の報酬は「よくできたね」「すごいね」などの称賛や励ましです。幼い子どもにとっては視覚的な刺激が不足しがちなので、単独で使用すると効果が限定的です。
物質的強化子
小さくて低コストのアイテム(キャンディーや100円ショップの小物)を報酬として用います。初期段階では行動ごとに与え、徐々に間隔を伸ばすことで、最終的には報酬なしでも行動が継続できるようにします。
トークンシステム
トークンは、望ましい行動が行われたことを示す具体的なシンボルです。ステッカー、コイン、チェックマーク、ベルクロシートなどが利用できます。一定数のトークンがたまったら、事前に決めた報酬と交換します。これにより、視覚的な成功感と目標への動機付けが同時に得られます。
行動チャート
行動チャートはトークンシステムの一形態です。チャートに望ましい行動項目を記載し、行動が達成されるたびにマスを塗るかステッカーを貼ります。所定のマスが埋まった時点で報酬を提供します。
