心理的ストレス測定のための主要ツール
うつ病に次いで、ストレスや不安は現代社会で最も持続的かつ対処が難しい心理的課題です。一定程度の心理的ストレスは誰にでも起こりますが、平均的範囲か病的範囲かを判断するには、適切な測定ツールが必要です。以下に、心理的ストレスを評価する代表的なツールをご紹介します。
MMPI-2(ミネソタ多項人格検査-2)
ミネソタ多項人格検査-2は、心理学者が個人の非健康的な特性が病理的かどうかを評価する際に最も広く用いられるテストの一つです。項目の中に「不安」だけでなく、「心気症」「抑うつ」「精神衰弱」「社会的回避」などが含まれており、不安がどの領域と関連しているかを詳細に把握できます。
PSS(Perceived Stress Scale)
知覚的ストレス尺度は、個人が自分の生活をどれだけ圧倒的で対処しきれないと感じているかを測定する代表的なツールです。全10項目で、0(全くない)から4(非常に頻繁に)までの5段階で回答します。長年にわたる研究で信頼性が確認されており、臨床・研究現場で広く利用されています。
PSM(Psychological Stress Measure)
心理的ストレス測定は、49項目からなる質問票で、過去4〜5日間のストレス体験を評価します。各項目は1(全く当てはまらない)から8(極めて当てはまる)で評価します。短縮版のPSM‑9もあり、時間が限られる場合に便利です。
ポリグラフ(偽装検査)
ポリグラフは、被験者の声や生理指標からストレス反応を測定する装置で、刑事事件や民事紛争、行政訴訟などで利用されています。ストレスの有無は測定できますが、原因や嘘の検出には限界があるため、単独での信頼性は高くありません。
