成人のPTSD症状
心的外傷後ストレス障害(PTSD)は、命や安全が脅かされた出来事や、予測不能な無力感を伴う体験の後に発症する可能性がある状態です。直接的に体験した人だけでなく、目撃者や救助者、さらには患者の家族や友人にも影響が及ぶことがあります。
出来事の再体験
PTSDの人はトラウマを何度も思い出すことがあります。頻繁で侵入的な記憶、フラッシュバック、悪夢などが典型的です。再体験時には心拍数の上昇、呼吸の速さ、吐き気、発汗、筋肉の緊張といった身体的苦痛を伴うことがあります。
回避と情動の麻痺
トラウマに関連する場所や思考を意図的に避けようとする行動が見られます。重度の場合、記憶全体を遮断したり、将来が暗いと感じたり、感情が鈍くなることがあります。また、集中力の低下や親密な関係の維持が困難になることもあります。
覚醒の増加
睡眠障害、過度のイライラ、怒りのコントロール困難、注意散漫、過覚醒(過度の警戒心)や驚きやすさが報告されます。場合によっては幻覚や自傷行為、過度の飲酒といった自己破壊的行動に繋がることもあります。
その他の心理的症状
罪悪感や恥ずかしさ、うつ症状、孤独感、裏切られた感覚、信頼喪失などが一般的です。これらは患者をさらに孤立させ、回復を妨げる要因となります。
身体的症状
心理的ストレスは身体にも影響し、高血圧や血管疾患、エネルギー低下、疼痛過敏、消化不良などが見られます。長期的には関節炎や心疾患のリスクが高まることが報告されています。
