廃棄物処理技術の概要と主要手法

廃棄物の安全かつ環境汚染を防ぐ処理は、現代社会の重要課題です。廃棄物は発生源により、自治体系、医療系、工業系、危険物系の4つに大別され、さらに固体・液体・汚泥、非危険・危険・特殊廃棄物などの区分があります。各カテゴリはその性質に応じた処理方法が採用されます。

埋立処理

埋立は、廃棄物を薄い層に分けて密閉された坑に埋め、各層の上に清浄な土を敷く手法です。米国の自治体系廃棄物の約90%が埋立により処理され、コストは収集・輸送に75%が占めます。閉鎖後は土地を公共施設等に転用し、沈下監視や適切な整地が必要です。

焼却処理

焼却施設は有機物の99.9%を燃焼で破壊し、体積を半減させます。フットプリントが小さく天候に左右されませんが、建設・維持費が高くエネルギー消費が大きく、臭気や害虫の発生源になることがあります。医療廃棄物は特別許可を受けた焼却炉で処理されます。

海洋投棄

海は下水、畜産廃棄物、農業からの栄養流出、石油製品や有害廃棄物、発電所や工場からの熱廃棄物などで汚染されています。海洋投棄は低コストで便利ですが、海洋生態系への負荷が大きく、開発途上国でも依然として行われています。

露天投棄

一部の開発途上国で行われている不衛生な処理方法です。処理や管理が行われないため、病原体や悪臭、害虫の発生源となり、雨水による地下水や河川への汚染が深刻です。

リサイクル

廃棄物を種類別に分別し、再利用可能な資源として再加工します。主に自治体系・工業系廃棄物が対象です。分別は手間とコストがかかりますが、2007年の米国では紙の56%以上がリサイクルされたという実績があります。

汚水処理施設

汚水処理場での多段階処理により、病原体や害虫、排水による汚染を抑制します。最終的には固形物、粒子状物質、有機物、病原微生物などを除去し、99.94%が水である汚水を安全に処理します。厳格な規制の下で運転されています。

土地耕作・堆肥化

有機廃棄物や一定基準以下の油田廃棄物を薄層に敷き、定期的に耕すことで土壌微生物が分解します。自然の生分解作用を利用した環境負荷の少ない手法です。

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