食品に対するEPA規制
EPA(環境保護庁)は、環境の健康と安全を守る米国政府機関です。食品製造業者が水路、空気、土壌、野生生物への影響を防ぐための規則を制定・施行しています。以下では、主な対象産業と規制内容を紹介します。
肉・家禽(鶏)生産
肉・家禽生産者向けの排水ガイドラインは、大気汚染と水質汚染の防止に重点を置いています。主に屠畜場やレンダリング施設が対象で、排水処理、廃棄方法、データ収集、検査の要件と違反時の罰則が定められています。EPAは、環境負荷を低減するための技術情報も提供しており、飼育から包装までの全工程が細かく規制されています。
栄養酵母製造業者
酵母製造は有害大気汚染物質(HAP)の削減対象です。酵母生産過程で副産物として発生するアセトアルデヒドは主な有害物質です。クリーンエア法に基づき、排出量を43%削減することが求められ、最大実現可能制御技術(MACT)の導入が義務付けられています。当初はベーカリー部門に分類されていましたが、HAP の潜在性が異なるため独立したカテゴリーとなりました。
植物油生産
植物油の抽出に使用される溶剤が規制対象です。コーン胚芽、綿実、亜麻、ピーナッツ、菜種、サフラワー、大豆、ヒマワリなどから油を抽出する工場が対象となり、粉砕・製粉工場も同様です。主な規制は、危険な溶剤であるn-ヘキサンの排出削減で、クリーンエア法に基づく基準が適用されます。
食品品質保護法(Food Quality Protection Act)
EPA は農薬使用と食品安全を包括的に規制する「食品品質保護法」を制定しています。農薬の使用制限に加え、消費者の「知る権利」基準や食品安全基準も含まれます。主な目的は、特に子どもへの農薬リスクを低減し、科学的評価を継続的に行うことで新旧農薬の危険性を再評価することです。
