食物の腐敗と食中毒の違い

食物の腐敗と食中毒の違い

食物が腐敗菌に汚染されると、見た目が悪くなり、臭いが強くなり、触感も変わりますが、必ずしも食中毒を引き起こすわけではありません。腐敗菌と食中毒の原因となる菌は必ずしも同じではありません。食中毒は、寄生虫、細菌、ウイルスなどの病原体が混入した食品を摂取したときに起こります。

腐敗菌

  • 米国農務省(USDA)の食品安全検査局によれば、腐敗菌は単細胞の微生物で、食品を劣化させます。腐敗菌に汚染された食品は、嫌な臭いがしたり、粘り気があったり、色が変わったりします。

病原性細菌

  • 食中毒を引き起こす細菌は「病原性細菌」と呼ばれます。腐敗菌とは異なり、色・臭い・触感が変わらないことが多いです。これらは「危険温度帯」(摂氏4〜60度)で増殖しやすく、長時間その温度帯に放置すると食中毒のリスクが高まります。病原性細菌の種類により、引き起こす食中毒の症状は異なります。

代表的な食中毒の原因菌

  • 食中毒の主な原因菌は大腸菌(E. coli)とサルモネラ菌です。大腸菌は主に赤身肉に、サルモネラは鶏肉・卵・乳製品に多く見られます。米国疾病予防管理センター(CDC)によると、毎年約73,000人が大腸菌に感染しています。サルモネラは米国で最も一般的な食中毒原因菌です。適切な食材取扱いでリスクは大幅に低減できます。

食中毒の主な症状

  • 下痢、腹痛、嘔吐、発熱、倦怠感などが典型的です。症状は数日で自然に治まることが多いですが、重症例や免疫力が低下している人(高齢者、乳幼児、妊婦、授乳中の母親など)は注意が必要です。医師は検査で原因菌を特定しようとしますが、必ずしも結果が出るわけではありません。

食中毒の予防策

  • 手洗いは基本です。トイレ使用後や調理前にしっかり手を洗いましょう。生肉・鶏肉は野菜や調理済み食品と分けて保存し、冷蔵庫では生肉を上に置かないようにします。調理時は適切な中心温度まで加熱することが重要です。米国農務省は、ひき肉は摂氏71度、鶏肉は摂氏82度以上で加熱することを推奨しています。

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