元素の周期表
元素の周期的分類は、無機化学の事実を表形式でまとめ、無機化学の世界への鍵となる重要な分類です。ロシアの化学者メンデレーエフが1864年に原子量の増加順に全元素を配列し、化学的に類似した元素が一定の間隔で現れ、同じ性質が周期的に繰り返すことを示しました。
長周期表と短周期表
メンデレーエフは元素を「長周期表」と「短周期表」の2つの形で整理しました。長周期表では、化学的性質が似ている元素が同じ縦列(族)に配置されます。短周期表では、同じ価数(原子の性質)を持つ元素が同じ縦列にまとめられます。
族(グループ)
周期表の縦列は「族」または「ファミリー」と呼ばれ、長周期表では全部で18族があります。各族の元素は最外殻電子配置が同じで、化学的性質が類似しています。
周期(行)
横方向の列は「周期」と呼ばれ、全7周期があります。各周期は原子番号が増加する順に配置され、周期の最初はアルカリ金属、最後は希ガスで終わります。
周期表の意義
周期表は化学の発展に大きく貢献しました。未知の元素が多数存在した時代にメンデレーエフは空白の位置を残し、そこに入る元素の物理・化学的性質を予測しました。後に発見された元素は予測と驚くほど一致し、周期表が科学研究の強力なツールであることが証明されました。
メンデレーエフ周期表の課題
水素はIA族(アルカリ金属)に配置されていますが、ハロゲン的性質も持つため、位置は未だ議論の対象です。
また、性質が異なる元素が同じ族に入れられる例もあります。例えば、銅(IB族)と水銀(IIB族)、銀(IB族)とチタン(IIIA族)などです。
