アスベストの検出方法と安全対策

アスベストは熱や化学薬品に強く、絶縁性や耐久性に優れた天然鉱物です。そのためかつて多くの建材や製品に使用されましたが、細かい繊維が空気中に飛散しやすく、吸入すると肺がんや中皮腫など重篤な疾患を引き起こすことが知られています。ここでは、家庭や職場でアスベストを見分けるための具体的な方法を紹介します。

必要なもの

  • 電話帳(業者や検査機関を検索するため)
  • 水と中性洗剤を入れたスプレーボトル
  • 密閉できる容器(サンプルの保存用)

検出手順

  1. アスベスト含有製品を把握する
    まず、以下のような製品にアスベストが使用されている可能性があることを認識しましょう。

    • 1978年以前に建設された住宅やビルの配管・ボイラー用断熱材
    • アスベストセメント製の屋根材やサイディング
    • 床タイルを木材やコンクリートに貼り付ける際に使われるプラスターやマスティック系接着剤
    • ビニール床タイルやビニールシートの裏面、接着剤
    • ガス燃焼式暖炉の人工灰や燃え残り
    • 古いストーブの壁・床の紙やセメント板、ストーブトップのパッド
    • 油・石炭用炉や吹き付け式の屋根裏断熱材
  2. アスベストが存在し得る環境を確認する
    次に、以下のような場所や業種でアスベストが使用・取り扱われている可能性が高いことを知っておきましょう。

    • 屋根・サイディング・タイル・断熱材を製造する工場
    • 発電所や鉱山
    • 鉄道や建設現場
    • ブレーキやクラッチ部品を扱う自動車整備工場
    • 製鉄所や砂の加工業者
    • 造船所
    • 石油精製所
  3. アスベストを扱う職種を把握する
    就職活動や業務上で、以下のような職種がアスベストに接触するリスクがあることを確認しましょう。

    • アスベスト除去作業員
    • アスベスト・ボイラー製造従事者
    • 解体作業員、塗装工、大工、配管工
    • 建設機械オペレーター、電気技師、建築検査官
    • 屋根・床・断熱材の設置業者
    • 炉・メンテナンス作業員
    • 造船工、車の整備士、鉄骨工
  4. 専門業者に検査を依頼する
    新築や中古住宅を購入した際は、必ず有資格のアスベスト検査業者に調査してもらいましょう。費用が難しい場合は、州や自治体が認定する検査機関に相談し、サンプリング方法や費用について情報を得ることができます。

  5. 自分でサンプルを採取する場合の手順
    自宅内でアスベスト疑いがある箇所を調べる際は、以下の手順で安全にサンプルを採取してください。

    • 作業前に防塵マスクと防護服を着用する。
    • スプレーボトルに水と少量の中性洗剤を入れ、対象素材を十分に湿らせる。
    • 1インチ(約2.5cm)四方以下の小片を慎重に切り取り、密閉容器に入れる。
    • 容器の密閉状態を確認し、採取日・採取場所・素材の説明ラベルを貼る。
    • 近隣の認定ラボ(電話帳の「アスベスト」または「環境」項目)に連絡し、サンプル送付方法と費用を確認した上で、分析を依頼する。

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