喫煙が呼吸器と循環器に与える影響
喫煙が健康に及ぼす影響は広く知られています。心臓や肺だけでなく、体のさまざまな臓器に悪影響を及ぼし、最終的には死亡につながることもあります。受動喫煙でもリスクはありますので、呼吸器系と循環器系の主な疾患について理解し、禁煙の動機付けにしましょう。
肺がん
肺がんは喫煙により発症リスクが大幅に高まります。米国国立がん研究所によると、肺がん死亡者の87%は喫煙が原因で、受動喫煙でも年間約3,000人が非喫煙者で肺がんで死亡しています。肺がんは死亡率が非常に高く、他の臓器へも早期に転移することがあります。禁煙すればリスクは確実に低減します。
肺気腫
肺気腫は呼吸困難を引き起こす肺疾患で、肺胞や細気管支が破壊され、肺の構造と酸素取り込み能力が低下します。喫煙が主な原因とされています。症状としては、息切れ、慢性咳、運動時の息切れ、黄色や緑色の痰、胸部の圧迫感などがあります。治療が難しく、死亡につながることもあります。禁煙が最も効果的な予防策です。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)/慢性気管支炎
慢性気管支炎は肺の主気道に慢性的な炎症が起こる状態で、喫煙者に最も多く見られます。主な症状は痰を伴う咳、頭痛、呼吸器感染、喘鳴です。診断基準は、痰を伴う咳が1年に3か月以上、連続2年続くことです。禁煙が予防と症状緩和の最善策です。
心臓病
喫煙は心臓病のリスクも高めます。米国疾病予防管理センター(CDC)によれば、喫煙者は冠動脈性心疾患のリスクが2〜4倍に上昇します。喫煙により心臓への酸素供給が制限され、冠動脈疾患の主要因となります。
心筋梗塞
喫煙は動脈硬化と血圧上昇を引き起こし、心筋梗塞のリスクを増大させます。心血管系に問題を抱えている人は特に注意が必要です。
