肩手術後の理学療法

理学療法の重要性

肩の手術後に満足のいく回復を得るためには、理学療法が欠かせません。手術前の損傷程度により、肩関節の機能は完全に回復する場合と部分的に残る場合があります。医師や理学療法士が指示したエクササイズを厳守することで、痛みの軽減、回復のスピードアップ、日常生活への早期復帰が期待できます。

アイオワ大学病院が紹介する肩手術の主な4種類は、損傷組織除去の関節鏡手術、靭帯を引き締めるバンカート手術、回旋腱板修復、そして人工関節置換です。外科医は損傷の範囲と手術の種類に応じて、最適なリハビリプログラムを組み立てます。

理学療法は手術後すぐ(1日以内)に開始できる場合もあれば、数日〜数か月後に開始するケースもあります。開始時期とプログラムの期間は、外科医が患者の回復状況を見極めて判断します。

肩の理学療法は大きく3段階に分けられます。受動的エクササイズ(セラピストが肩を動かす)→補助的エクササイズ(患者がセラピストの助けを借りて行う)→自立エクササイズ(指導のもと、患者が単独で行う)という流れです。

エクササイズ

ハワイ整形外科協会は、手術後数日以内に受動的可動域訓練を開始し、最大4週間続けることを推奨しています。これにより関節の硬直を防ぎます。受動的エクササイズは、セラピストや家族、トレーナーが安全に実施してください。

十分な治癒が確認されたら、補助的フェーズへ移行し、理学療法士のサポートを受けながらエクササイズを行います。手術内容に応じて、壁を指で掴んで伸ばすような動きや、腕を頭上に伸ばす練習が含まれることがあります。筋力強化や抵抗運動は、エラスティックバンドやハンドウェイトを使用して行い、筋肉の収縮と伸展を組み合わせて強さと可動域を同時に回復させます(eHealthMD参照)。

肩が十分に強くなったと判断された時点で、自立エクササイズフェーズが始まります。この段階では、指示されたエクササイズを自宅で単独で実施します。

追加の治療法

エクササイズに加えて、理学療法士は以下の補助療法を取り入れることがあります。

  • 温熱療法:温タオルやホットパックで筋肉と軟部組織を温め、血行を促進し痛みを和らげます。
  • 冷却療法:氷嚢や冷却パックで炎症と腫れを抑えます。
  • TENS(経皮的電気刺激)機器:筋肉への電気刺激や痛み信号の遮断により、痛み軽減と回復促進を図ります。自宅でも使用可能です。

これらの治療は、患者個々の状態と医師の判断に基づき組み合わせて実施されます。

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