創傷閉鎖の方法と選択肢

手術切開や外傷による裂傷など、重大な創傷は感染リスクを減らすため、清潔な環境で滅菌材料を用いて速やかに閉鎖する必要があります。医療研究の進展により、さまざまな創傷閉鎖法が開発され、医師は傷の状態に応じた最適な方法を選択できるようになりました。

縫合(Sutures)

縫合は「縫い糸」とも呼ばれ、最も一般的に用いられる閉鎖法です。医師が皮膚に糸を通すことで創部を締め合わせます。吸収性縫合糸は体内で自然に分解され、主にカトグットや合成素材が使用されます。一方、非吸収性縫合糸は治癒後に除去が必要で、シルクやナイロンなどが素材となります。

ステープル(Staples)

ステープルは深い創傷や手術切開の閉鎖に適しています。チタンやステンレス鋼で作られ、感染リスクが低いチタンが主に選ばれます。ステープルは縫合に比べて施術時間が短く、手術時間を最大60%短縮できると報告されており、患者の麻酔リスクや術後の不快感の低減、手術室コストの削減にも寄与します。ただし、交差状の瘢痕が残る可能性があります。

テープ(Tape)

微細孔性テープは、皮膚表面の浅い裂傷や小さな創傷の閉鎖に使用されます。テープは皮膚の縁を固定し、組織の自然治癒を促進します。最も効果的なテープはスパンボンドナイロン製で、剥がれにくく、低刺激性の接着剤がブリスター(水疱)の形成を防ぎます。

皮膚移植・ペディクルフラップ(Skin Grafts and Pedicle Flaps)

創部が広く、皮膚の縁を直接合わせられない場合は皮膚移植が行われます。移植片はドナーからの皮膚や患者自身の別部位から採取した皮膚を用います。ペディクルフラップは皮膚に加えて血管や筋肉、軟骨などの組織も含む移植法で、特に軟骨や骨を伴う創傷の閉鎖に有効です。

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