手術前に魚油の摂取はどれくらい中止すべきか?

オメガ3脂肪酸は、植物や魚、サプリメントに含まれる必須脂肪酸で、コレステロールを低下させ、心疾患や脳卒中、高血圧のリスクを減らす効果があります。しかし血液をサラサラにする作用があるため、手術や侵襲的な医療処置の前には医師から摂取を控えるよう指示されることがあります。

特徴

オメガ3は、亜麻仁やチアシード、くるみ、特にブラジルナッツなどの植物性食品、そして魚や魚油サプリメントに豊富に含まれます。主な効果は以下の通りです。

  • 中性脂肪を減少させ、心筋梗塞や不整脈、動脈硬化の進行を抑制します。
  • 血圧をやや低下させ、動脈内プラークの蓄積を遅らせます。
  • 心臓・腎臓移植患者の術後回復を助ける可能性があります。
  • 長期的に摂取すると、関節リウマチによる朝のこわばりや関節痛を軽減することがあります。

副作用

オメガ3は血液凝固を抑えるため、高用量での摂取は出血リスクを高めます。手術後の大量出血や出血性脳卒中、鼻血、尿中出血などが起こり得ます。また、以下のような副作用が報告されています。

  • LDL(悪玉コレステロール)のわずかな増加。
  • 胃部不快感、下痢、げっぷ、胸焼け、消化不良、腹部膨満感。
  • 魚アレルギーや魚油に対する過敏症のある人は使用を避けるべきです。
  • 水銀汚染のリスクがあるため、妊娠中・授乳中の女性や小児は週に1〜2回、6オンス(約180 g)程度にとどめることが推奨されます。
  • 魚肝油由来のサプリはビタミンA・Dが過剰になる可能性があり、ビタミンEの吸収阻害も報告されています。

医師の推奨

米国国立衛生研究所(NIH)付属の補完代替医療センターは、オメガ3を多く含む食品やサプリメントを摂取している人は、心肺バイパス手術を除き、医療処置の少なくとも1週間前から中止するよう勧めています。プロスタグランジン・ロイコトリエン・必須脂肪酸学会誌に掲載された研究では、心肺バイパス手術前に魚油を摂取すると、術後の心筋障害リスクが低減する可能性が示唆されています。

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