PRKとレーシック手術の比較
歴史と統計
PRK(光屈折角膜切除術)は1970〜80年代に開発され、1995年に米FDAの承認を受けました。一方、LASIK(レーザー角膜屈折矯正手術)はギリシャの医師Ioanni Pallikarisが1989年に考案し、10年後の1999年にFDAの承認を得ました。米国白内障・屈折手術学会によると、レーザー屈折矯正手術を受けた患者の95%が視力改善を報告し、85%が生活の質の向上を実感しています。
PRKとLASIKの手術手順
PRKは角膜の最上層である上皮を除去し、露出した角膜本体にエキシマレーザーで形状を再形成します。LASIKは角膜フラップを作成し(フラップは眼球に付着したまま)、フラップを持ち上げて内部の角膜にレーザーを照射し、手術後にフラップを元の位置に戻します。
PRKとLASIKのメリット
- PRKは切開や縫合が不要なため、眼球への直接的な侵襲が少なく、目に触れられることに敏感な患者に適しています。
- LASIKはフラップが自然な眼圧で固定されるため縫合は不要で、手術後すぐにコンタクトレンズの装着が必要ないケースが多いです。
感染リスクと角膜の構造
角膜は血管がないため感染に対して脆弱です。角膜は5層から構成され、最上層の上皮は角膜全厚の約10%を占めます。PRK・LASIKともにこの上皮層が対象となります。
術後の薬剤使用
PRK後は感染防止と治癒促進のための点眼薬が処方され、手術後1週間はコンタクトレンズで保護します。上皮の再生には約3〜4か月かかります。疼痛緩和のための鎮痛剤が数日間処方されることもあります。
LASIK後は約1週間の点眼薬使用で済み、手術後3日程度で仕事や日常生活に復帰できます。視力が安定するまで数か月かかる場合がありますが、通常は処方薬は不要で、市販の点眼薬が推奨されます。
PRKとLASIKのデメリット
- 角膜は全身で最も神経が密集しているため、手術後数日間は痛みや不快感が生じやすいです。
- 治癒が不十分だと瘢痕や感染のリスクがありますが、眼科医の管理下で薬物治療により対処できます。
- LASIKはフラップ作成が必要で、フラップの持ち上げや再定位に伴う合併症(フラップのずれや感染)が起こり得ます。
