ヘルニア手術(ヘルニア修復術)について
ヘルニアは、胃壁や腸の一部が筋肉層の裂け目から突出する状態で、痛みや日常生活の支障、血流障害、腸閉塞を引き起こすことがあります。主なヘルニアのタイプは、鼠径ヘルニア、鼠径ヘルニア(大腿ヘルニア)、食道裂孔ヘルニア、臍ヘルニアの4つです。
手術の種類
ヘルニア修復術(ヘルニア縫合術)は、開腹手術と腹腔鏡手術の2つの方法があります。腹腔鏡手術は侵襲が少なく、回復が早いので主に選択されますが、過去に腹部手術歴がある場合や特定の疾患がある場合は開腹手術が適用されます。
手術の手順
- 腹腔鏡手術:腹部に3〜4か所の小さな切開を作り、チューブを通して手術器具とカメラを挿入します。カメラ映像でヘルニア部位を確認し、メッシュを縫合しステープで固定します。手術中は視野確保のために二酸化炭素ガスを注入します。
- 開腹手術:ヘルニア部位に約3〜4インチ(約7〜10cm)の切開を行い、皮膚・脂肪層を切開して裂け目を直接確認します。メッシュを当てて縫合するか、突出した組織を元に戻し周囲の筋肉で裂け目を覆って縫合します。
手術時間
手術は通常30分から1時間で完了します。若年者ほど手術時間は短くなる傾向があります。
術後の注意点
- 術後数日以内は入浴を避け、皮膚テープがはがれたり創部が開くのを防ぎます。
- 数日から1週間で入浴や車の運転は可能ですが、激しい運動や重いものを持つことは6〜8週間は控えてください。
- 術後に嘔吐、発熱・悪寒、切開部からの排液、強い痛み、排尿困難などが見られた場合はすぐに医師に連絡してください。
