手術技術で使用する器具

手術技術者は手術室で医療器具を滅菌し、外科医に渡す役割を担います。そのため、各種器具の名称や使い方を正確に把握していることが求められます。本稿では、手術技術者が頻繁に扱う代表的な5種類の器具について、特徴と主な用途をわかりやすく解説します。

メス

メスは体内を切開するための刃付き外科器具です。非常に鋭く、手術の部位や切断の深さに合わせてさまざまなサイズが用意されています。刃は炭素鋼またはステンレス製で、鈍くなったら交換します。

鉗子(フォーセップ)

鉗子は関節で開閉する構造を持ち、手術中に組織や血管、異物をつかんで取り除くために使用します。サイズは多様で、産科では出産補助用の大型鉗子も利用されます。

クランプ

クランプは血管や組織の血流を止めるための器具で、歯状の噛み合わせ部が血液の過剰な喪失を防ぎます。また、組織を固定して細菌の侵入を防ぐ役割もあります。

リトラクター

リトラクターは切開部の皮膚や筋肉を広げ、外科医が手術部位を確保できるようにする器具です。傷口へのダメージを最小限に抑えつつ、視野を確保します。手術技術者は手術中にリトラクターを適切な位置で保持することが求められます。

はさみ(外科用はさみ)

外科用はさみは組織を切断するために使用され、刃は直線形や曲線形など用途に応じて設計されています。縫合糸の切断やギプスの除去にも活用されます。

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