パパインの用途とリスク
酵素は化学反応を速める触媒で、パパインはタンパク質を分解するプロテアーゼです。未熟パパイヤの皮(学名: Carica papaya)に多く含まれ、さまざまな利用法が考案されていますが、同時に危険性も指摘されています。
消化補助
パパインは食品中のタンパク質を分解するため、消化補助剤として販売されています。摂取することで消化管の負担を軽減します。
創傷治療
一部の外用薬はパパインを含み、壊死組織や感染組織を除去する「酵素的デブリードマン」に利用されます。静脈瘤潰瘍、糖尿病性潰瘍、褥瘡などに使用されます。
法的リスク
米国食品医薬品局(FDA)は、パパインを含む外用薬の承認を行っていません。2008年11月24日以降、すべてのメーカーに対し販売停止を求めました。
肉の柔らかくする効果
タンパク質分解作用により、結合組織や筋繊維を溶かして肉を柔らかくし、噛みやすくします。
アレルギー反応の危険性
パパインに対するアレルギーは、心拍数増加、血圧低下、アナフィラキシーショックなどを引き起こすことがあります。特にラテックスアレルギーのある人はパパインにも過敏になることが報告されています。
免疫学的利用
免疫学の研究では、パパインで免疫グロブリン(抗体)を切断し、抗原結合部位(Fab)と結合しない部位(Fc)に分離します。この手法は抗体の構造解析に利用されています。
