中国薬で寝汗を改善するハーブ療法
中国医学における寝汗の原因観
中国医学では寝汗の原因として主に以下の二つが挙げられます。
- 心血不足:心臓の血液が不足し、体内の熱がうまく放散できない状態。
- 陰虚・熱気不足:陰と陽のバランスが崩れ、特に陰が不足すると熱が出やすくなり、寝汗や不眠、倦怠感、口の渇きなどが現れます。
心血不足による寝汗
中国医学では汗は心臓の液体とみなされます。心血が不足すると、夜間に汗が出やすく、心悸亢進、睡眠障害、倦怠感、顔色が蒼白になることがあります。
このタイプの寝汗には、心血を補いながら汗を止める薬草が処方されます。代表的な処方は「四物湯(シウータン)」に収れん薬を加える方法です。使用例:
- 五味子、龍骨、茯苓、腐朽麻(フーシャオマイ)などの収れん薬と併用。
- 単独処方として「桂枝甘草湯(グイピータン)」を用いることもあります。
陰虚・熱気不足による寝汗
陰が不足し、体内に熱がたまりやすい状態でも寝汗が起こります。症状は心血不足と類似しているため、専門医による診断が重要です。
治療の基本は陰を補い、熱を鎮めることです。代表的な処方は「六味地黄丸(リウウェイディホウワン)」に収れん薬を加える方法で、収れん薬として「腐朽麻」などが用いられます。
併せて、陰を養う食事も推奨されます。具体的な食品例:
- 大麦、粟、豆類、乳製品、肉類のたんぱく質
- ごま、くるみ、アスパラガス、山芋、ジャガイモ
- 海藻、トマト、リンゴ、梨、バナナ、アボカド
