メントールの医療用途

メントールとは

メントールは、ハッカ(学名:Mentha piperita)の葉や茎に含まれる油です。ハッカはスペアミント(Mentha spicata)とウォーターミント(Mentha aquatica)の自然交雑種で、18世紀から利用されています。メントールは1800年代後半に初めて抽出されました。

内部使用

ハッカに含まれるメントールは、胃の筋肉をリラックスさせ胆汁分泌を促進し、脂肪の消化を助けます。その結果、膨満感やガスの排出が改善され、過敏性腸症候群の症状緩和にも期待できます。また、粘液を薄めて痰を出しやすくし、風邪やインフルエンザによる咳や喉の痛みを和らげます。多くの咳止め飴やトローチにメントールが配合されています。

外用使用

クリームや軟膏に配合されたメントールは、蕁麻疹やウィロウイップ(毒草)などで刺激された皮膚を冷却・鎮静します。額やこめかみに塗布すれば頭痛の緩和にも効果があります。風邪薬の胸部用軟膏(ヴェパーム)にも含まれています。

使用方法

内部では、カプセル、インフュージョン、乾燥または新鮮なハッカ葉、ロゼンジ、オイル、シロップ、チンキなどで摂取します。ただし、ハッカ茶だけでは医療効果に十分なメントール量は得られません。外用では、オイル、軟膏、チンキの形で使用します。

注意点

純粋なメントールは有毒で、わずか1ティースプーンで致命的になる可能性があります。乳幼児、妊娠中・授乳中の方、シクロスポリンを服用中の方、抗酸剤を摂取した後2時間以内の使用は避けてください。血糖や血圧を下げる作用があるため、糖尿病や高血圧の治療中の方は医師に相談してください。ハッカ製品を使用する際は、必ず医療従事者に報告しましょう。

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