薬用植物の実態と活用

概要

処方薬の40%以上は植物由来成分を含んでいます。同じ成分はハーブサプリやお茶、植物抽出物、ニュートラシューティカルとして直接植物から得られ、効果を期待できます。植物を薬として利用する歴史は数千年にわたります。現在、米国国立公園局の調査によると、6000万人以上のアメリカ人がハーブ療法を利用しており、医師が植物薬を処方するケースが増え、保険会社がハーブを含む代替療法をカバーすることもあります。バレリアン、エキナセア、ゴールデンシール、イチョウなどのハーブは、ティーや風邪薬などの健康商品に広く使われています。

歴史

北米における植物薬の歴史は、コロンブス到来以前の何百年、何千年にも遡ります。先住民族は約3,000種の在来植物に関する薬効の知識を世代間で伝えてきました。例えば、チェロキー族は血根で咳を和らげ、ブルーコホッシュで歯痛を、ブラックコホッシュで利尿作用を利用しました。古代バビロニアとエジプトの間では、紀元前3000年頃に没薬(ミルラ)が医療目的で取引されていた記録があります。古代ギリシャ、ローマ、アラブの有名医師や、中国の古典医学書、インドの聖なるヒンドゥーの詩句でも植物薬の使用が記されています。

医薬への応用

最初の防腐剤や解熱剤は植物から得られました。アスピリンの有効成分であるサリシン酸はヤナギの樹皮に含まれます。がん腫瘍の縮小に用いられるタキソール(パクリタキセル)の活性成分は太平洋イチイの樹皮から抽出されます。米国農務省農業研究サービスの植物生理学者スティーブン・O・デュークは、マラリア対策として毎年収穫されるヨモギの研究を行っています。また、セントジョンズワートがうつ病の治療に有効かどうかの研究も進めています。

市場と栽培の実態

健康食品店や栄養製品販売店では、現在、非処方薬市場で使用される北米原産の薬用植物が175種以上取り扱われ、売上は30億ドルを超えています。推定25万種の植物のうち、薬効が検証されたのはわずか2%にすぎません。市場で販売されている薬用植物の多くは野生で採取されており、商業規模の栽培はまだ確立されていません。

注意点

植物薬に関する十分な臨床試験が不足しているため、主要な医療手段としての使用は推奨されません。健康上の問題がある場合は必ず医師に相談し、植物薬の使用についても医師と話し合って安全性と治療効果を確認してください。

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