ニームに含まれる化学物質とその効能
ニーム(Azadirachta indica)は、マホガニー科に属する常緑高木で、インド原産です。葉、樹皮、幹、果実は鎮痛・抗菌作用があり、ニームオイルはアーユルヴェーダの薬剤や農薬として広く利用されています。
特徴
- ニームオイルは果実から抽出され、黄色で苦味があり、にんにく様の匂いがします。主成分はグリセリドで、殺虫剤の有効成分であるアザジラシンを含むほか、ベータカロテンやビタミンC(アスコルビン酸)も含まれます。
用途
- 抗菌・抗真菌作用により、皮膚疾患の治療に利用されます。インドではニームの枝を歯ブラシ代わりに使い、ニーム歯磨き粉も市販されています。ジエドゥニンやイロディンAなどの成分はマラリア治療に有効とされ、クエルセチンは関節炎緩和に関与すると考えられています。
研究中の可能性
- 最新の研究では、ニーム抽出物がHIV感染の防御に寄与する可能性が示唆されています。2004年の『Transactions of the Royal Society of Tropical Medicine and Hygiene』の報告では、ニーム抽出物がリンパ球をウイルス侵入から保護したとされています。また、免疫調整多糖体が抗体産生を高め、AIDSウイルスに対抗する効果が期待されています。
注意点
- 成人が通常用量で使用する分には安全とされていますが、授乳中の使用安全性は不明です。妊娠中の使用は避けるべきです。また、乳児への中毒例が報告されているため、幼児への使用は控えてください。
