関節炎の痛みを和らげる松樹皮(ピュクノジェノール)の効果
専門家の見解
2008年にイタリア・キエティ=ペスカラ大学が実施し、Journal of Physiotherapy Research 8月号に掲載された研究では、変形性膝関節症患者156名を対象に、プラセボまたはピュクノジェノール100mgを3か月間投与しました。結果、ピュクノジェノール群の56%が痛みの軽減と関節可動域の改善を報告しています。
効果
同研究では、参加者の58%が痛みが軽減したため、日常的に使用していた鎮痛剤の量を自主的に減らしました(減量や中止を強制されたわけではありません)。
機能
松樹皮はオリゴメリック・プロアントシアニジン(OPC)を豊富に含む強力な抗酸化剤です。OPCは血管内のプラーク形成を抑制し、炎症を低減すると考えられています。ブドウ種子や赤ワインにも同様の成分が含まれます。
C反応性タンパク質(CRP)への影響
イタリアの研究を踏まえ、ドイツ・ミュンスター大学と共同で実施された追跡調査では、初回研究からCRPが高い56名を対象に、ピュクノジェノール50mgを1日投与しました。その結果、CRP平均値は3.9 mg/dLから1.1 mg/dLへと低下し、痛みと関節腫脹が軽減しました。
歴史
松樹皮はヨーロッパで450年以上にわたり利用されてきました。当初はビタミンCが豊富であることから壊血病の治療に用いられ、後に抗炎症・鎮痛・消化器系の疾患に対する薬として活用されました。
