トウヒ樹抽出物の健康効果

トウヒリグナンとは?

トウヒの樹皮や葉から抽出されるリグナンは、価格・投与量・バイオアベイラビリティ(体内利用率)に優れ、製剤開発者に大きなメリットをもたらします。リグナンは弱いエストロゲン様作用を示し、体内で7‑ヒドロキシメタリシノール(7‑HMR)からエンテロラクトンへ変換されます。エンテロラクトンはホルモン関連疾患のリスク低減と関連付けられています。

前立腺がんへの効果

スイスの製薬会社Linnaeがイタリア・インスブリア大学に委託した研究では、7‑HMRが前立腺がん細胞の増殖を抑制する可能性が示されました。研究責任者のMarco Cosentino氏は「7‑HMR とその代謝産物であるエンテロラクトンは、良好な耐容性と高いバイオアベイラビリティを持ち、前立腺の健康維持に寄与する可能性があります」と述べています。

乳がんへの効果

リグナン摂取と血中エンテロラクトン濃度の関係は確立されており、フィトエストロゲンは閉経前後の女性の健康管理に役立ちます。2006年6月号『European Journal of Cancer Prevention』は、エンテロラクトンと閉経前乳がんリスクの逆相関を確認し、リグナンが乳がん予防に有望であることを示しました。

更年期症状の緩和

米国のMedicus研究による臨床試験では、7‑HMRサプリメントを摂取した閉経後女性のホットフラッシュ発生率が53%減少したと報告されています。

心血管疾患への影響

リグナンを多く含む食事は心血管疾患リスクの低減と関連していますが、リグナン自体が直接的に心保護作用を持つかはまだ明確ではありません。

性機能とテストステロン

エンテロラクトンはテストステロンをエストラジオールに変換する酵素を阻害し、過剰なエストロゲンを抑えると同時に遊離テストステロンを増加させます。これにより、性ホルモン結合グロブリン(SHBG)によるテストステロンの結合が減少し、若々しい性機能をサポートします。

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