赤酵母について

用途

赤酵母はコレステロールを下げる効果が期待されます。また、部分的に閉塞した動脈の血流改善や糖尿病の管理に役立つ可能性がありますが、これらのエビデンスは十分に確立されていません。米国食品医薬品局(FDA)は赤酵母の使用を正式に承認していません。

コレステロール低下の根拠

赤酵母にはモナコリンと呼ばれる生理活性物質が含まれ、血中コレステロールと結合して除去します。モナコリンKは医薬品ロバスタチン(例:メバコア)として商品化されており、多くの臨床研究が赤酵母単独のコレステロール低下効果を支持しています。たとえば、カリフォルニア大学のデイビッド・ヘバーらは1999年2月の『American Journal of Clinical Nutrition』で、プラセボと比較して市販の赤酵母サプリメントが有意にコレステロールを低下させたと報告しています。さらに2009年6月16日の『Annals of Internal Medicine』では、処方薬の副作用で中止した患者が赤酵母に切り替えることで十分な治療効果と副作用の減少が得られたとまとめられています。

推奨用量

臨床試験では、1日2回、食事と共に赤酵母粉末1200〜1800 mgを摂取することで最も効果が得られたとされています。

注意点

赤酵母はスタチン系薬剤や抗凝固薬と同様の作用を持つため、以下のケースでは使用を避けるべきです。

  • 妊娠中・授乳中
  • 肝機能障害がある方
  • 出血傾向のある方(抗凝固薬と併用は特に注意)

報告されている副作用として、喘息、膨満感、腎機能障害、筋肉痛などがありますが、頻度は低く、十分に文献で裏付けられているわけではありません。

市販製品例

米国の『Dietary Supplement Labels Database』に掲載されている主な製品は次のとおりです。

  • Nature's Bounty:赤酵母粉末600 mgをカプセルに封入
  • Puritan's Pride 「CoQ-10 Plus Red Rice Yeast」:赤酵母600 mg+酵素60 mgのソフトジェル

いずれの製品も、効果を示す具体的な情報は記載されておらず、「何世紀にもわたる中国の伝統食」に由来するとだけ記載されています。

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