カトゥーバとは何か?
カトゥーバは、ブラジルの熱帯雨林に自生する樹皮を原料とした自然療法で、性機能障害や神経過敏などさまざまな症状に用いられています。1998年の米国医学会誌(JAMA)に掲載された研究でも、多くの患者がホリスティックな健康管理の一環としてカトゥーバなどの代替医薬に頼っていることが示されています。ブラジルの雨林住民はもちろん、世界中の利用者にとってカトゥーバの抽出液は健康増進の有力な手段とされています。
地理
カトゥーバの樹は、アマゾン熱帯雨林の北部ブラジル、特にバイーア州、パラー州、ペルナンブコ州、アラゴアス州などに分布しています。これらの地域では、樹皮から作られる飲料は「タトゥーバ」「パウ・デ・レポスタ」「チュチュハーシャ」などとも呼ばれます。
歴史
カトゥーバの最初の記録は、約3世紀前にブラジル先住民族のトゥピ族がその壮陽作用を発見したことに遡ります。トゥピ族はカトゥーバの驚異的な効果を讃える歌を作り、以降インディアン部族や一般のブラジル人の間で壮陽薬として使用され、近年では中枢神経刺激薬として神経過敏、記憶障害、神経痛の改善にも用いられています。
機能
樹皮を抽出したインフュージョンは、壮陽薬および神経系刺激薬として利用されます。科学的なエビデンスは限られていますが、利用者は勃起不全やその他の性機能障害の改善効果を報告しています。また、神経系刺激薬としては、神経の緊張を和らげ、神経痛を軽減する効果があると一部の医師は指摘しています。
植物の由来
「カトゥーバ」という名称は、ブラジルに自生する複数の樹種の樹皮から作られる抽出物を指します。かつては小型で成長が早く、食用に適さない黄色い果実とオレンジ色または黄色の花を持つエリトロキシラム・カトゥーバ(Erythoxylum catuaba)とされていましたが、現在では主にトリキリア・カティグア(Trichilia catigua)とエリトロキシラム・バッキニイフォリウム(Erythroxylum vacciniifolium)の二種が使用されています。
可能性
1992年に真鍋らが実施した日本の研究では、カトゥーバ抽出物が齧歯類において有害菌感染やHIV感染の予防に寄与することが示されました。現在も感染症予防への有効性を検証する研究が進行中です。
