腸の痙攣に効く薬用植物の抗痙攣効果
キャンプ中に突如腹部の痙攣が起きたら、どう対処すればよいか迷うことがあります。近くに以下の薬用植物があれば、その抗痙攣作用が救いになるかもしれません。ただし、正確な植物の同定や適切な調製方法が分からない場合は、ハーブサプリやティーを購入する方が安全です。
カモミール (Chamomile)
ドイツカモミール(Matricaria recutita)とローマ/イングリッシュカモミール(Chamaemelum nobile)は、古代ローマ・ギリシャ・エジプトの伝統医療で抗痙攣薬として利用されてきました。お茶にして飲むのが一般的で、腸の平滑筋の収縮を緩和し、胃痙攣、過敏性腸症候群、消化不良、下痢、ガス、コリックなどの症状に有効とされています(University of Maryland Medical Center)。
マリーゴールド(Common Mullein)
マリーゴールドは、Verbascum 属に属する約250種の総称です。ヨーロッパ・アジア原産で、18世紀中頃に北米へ持ち込まれ、現在は広く自生しています。青灰色の毛が生えた葉と、夏に咲く黄色の五弁花が特徴です。古くから抗痙攣薬として利用され、胃痙攣や下痢の緩和に効果があります。
スカルキャップ (Skullcap)
スカルキャップは Scutellaria 属の300種以上を含む植物群です。中でも Scutellaria baicalensis が最も研究が進んでいます。北米全域に自生し、夏に青や紫のフード状の花を咲かせます。伝統医療では抗痙攣、鎮静、抗炎症作用が認められ、胃腸の痙攣緩和に用いられます。
ラベンダー (Lavender)
フランスラベンダー(Lavandula stoechas)は、古くから抗痙攣効果で利用されています。春後期から夏にかけて紫色の円錐形の花を咲かせます。2000年7月号の Journal of Ethnopharmacology によると、ラベンダー抽出物は抗痙攣と抗けいれん作用を示し、カルシウムチャネル遮断がそのメカニズムと考えられています。
トゲリンゴ(Thorn Apple / Jimsonweed)
トゲリンゴは高さ1〜1.5メートルに成長し、2〜20センチの鋭い歯状葉と白または紫の漏斗形花をつけます。果実は約5センチの棘で覆われた莢です。スコポラミン(ヒヨスチン)という化学物質を含み、適切に使用しなければ危険ですが、抗痙攣作用が知られており、現代医療でもスコポラミンは同様の目的で使用されています。
