ドローイング・サルブとは何か?

ドローイング・サルブ(黒色のタール状の軟膏)は、1800年代から使用されている外用薬です。主に異物(枝葉や金属片)や膿瘍(ボイル)を皮膚表面に引き上げ、除去しやすくする目的で使われます。黒サルブ(皮膚がん治療に用いられるもの)とは別物です。

成分

最も一般的な主成分はイチタモール(ichthammol)で、製造元によってはフェノールアルコール、エキナセア、アルニカ・モンタナ、カレンデュラなどが加えられることがあります。メーカーごとに配合は若干異なります。

効果・効能

ドローイング・サルブは、刺さった枝葉や金属片などの異物を皮膚表面へと引き上げ、簡単に除去できるようにします。また、抗菌作用があるとされ、感染予防にも役立ちます。

膿瘍(ボイル)は痛みを伴い、自然に膿がたまるまで放置すると治りにくくなりますが、サルブを塗布すると膿が表面に上がり、排膿しやすくなります。巻き爪の症状緩和にも利用されます。

誤解と真実

かつてはサルブでがんやその他の疾患を体外へ「引き出す」ことができると誤解されていましたが、科学的根拠はありません。

イチタモールは魚由来という説がありますが、実際は硫黄を多く含む油層から抽出された「アルミニウムビチュミノ硫酸塩」のことです。

識別方法

多くのドローイング・サルブは黒い軟膏で、硫黄由来の独特な悪臭があります。見た目は石油系軟膏に似ています。

使用上の注意・効果の現れ方

使用前に成分表示を確認し、アレルギーがないかチェックしてください。異物が皮膚に埋まっている場合、塗布後約3時間で徐々に表面に近づき、取り除きやすくなることが期待できます。

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