注意欠陥・多動性障害(ADD)は、血液検査や他のラボテストで判定できるものではありません。子どもがADDかどうかを判断するには、親や医師が具体的な行動パターンを観察し、周囲の大人から情報を収集する必要があります。米国小児科学会は、ADD評価のための標準的な手順を定めています。

必要なもの

  • 注意欠陥・多動性障害に関する印刷資料
  • 保護者・教師・その他の大人向け質問票(印刷版)

評価手順

  1. 1. 兆候の確認

    保護者や教師が子どもの注意散漫、過度の多動・落ち着きのなさを感じたら、より詳しい評価を検討します。ただし、これらの症状だけで診断はできません。小児科医に相談し、精密な評価の必要性を確認しましょう。

  2. 2. 家族歴の調査

    まずは医療・家族歴のヒアリングを行います。ADDの正確な原因は不明ですが、遺伝的要因や母体の喫煙、精製糖の過剰摂取、幼少期の脳損傷などが関連すると報告されています。

  3. 3. 保護者・教師へのインタビュー

    医師は子どもの生活圏にいる大人(保護者、教師、指導者)に行動に関する質問票を記入してもらいます。必要に応じて、教師と直接面談し、具体的な観察結果を聞き取ります。保護者とも個別または共同で面談を行い、子どもの日常的な様子を把握します。

  4. 4. 子どもの観察

    診療所のプレイルーム、自宅、学校などで子どもの行動を観察します。場合によっては子どもに気付かれないように自然な状態で観察し、ADDの兆候を確認します。

  5. 5. 心理検査の実施

    上記の評価でADDが疑われる場合、追加の心理検査を行います。これにより、知能指数(IQ)や社会的・情緒的適応能力を測定し、診断の根拠を補強します。