椎間板損傷が失禁を引き起こすことはあるのか?
馬尾症候群(Cauda Equina Syndrome, CES)とは
馬尾は脊髄の末端に位置する神経根の束で、下肢・膀胱・腸の運動・感覚を司ります。馬尾症候群は、これらの神経根が強く圧迫されることで、失禁や麻痺を引き起こす重篤な状態です。
主な原因
- 加齢による変性と急性の負荷や外傷による椎間板ヘルニア。
- 脊椎の腫瘍や病変、感染症、炎症。
- 腰部脊柱管狭窄症など。
症状
- 激しい腰痛。
- 下肢の筋力低下や感覚障害。
- 膀胱・腸の失禁、排尿・排便障害。
- 性機能障害や完全な麻痺。
診断方法
MRIで脊髄と神経根の三次元画像を撮影し、圧迫部位を確認します。必要に応じて、造影剤を用いたミエログラムX線検査が行われます。
治療
症状が進行した場合は、緊急手術が不可欠です。手術により神経根の圧迫を解除し、感覚麻痺や失禁の回復を目指します。術後は薬物療法や自己導尿が必要になることがあり、膀胱機能の回復には時間がかかります。
