胸部脊髄神経の概要と機能
脊髄は脳と顎下の全てをつなぐ情報高速道路です。その分岐した神経は胸部神経(thoracic nerves)と総称されます。
胸部脊髄神経とは
胸部脊髄神経は全24対の脊髄神経のうち、胸椎部に位置する12対です。上位は頸部・腕、下位は腰部・脚に分かれ、胸部はその中間に位置し、胸部・腹部・背部の皮膚や肋間筋に分布します。
第1胸部神経
最初の胸部神経は腕神経叢(brachial plexus)に入り、上肢と上背部の皮膚・筋肉を支配します。内臓は脳幹から直接支配されるため、胸部神経は関与しません。
上位胸部神経(第2~第6)
第2から第6までの胸部神経は肋間筋と胸部・上背部の皮膚に分布し、呼吸や姿勢保持に重要な役割を果たします。
下位胸部神経(第7~第11)
第7から第11の胸部神経は上位と同様の構造ですが、供給領域が腹部の皮膚と腹部・下背部の肋間筋へと拡がります。
第12胸部神経
最後の胸部神経は第1腰椎神経から分岐した腸骨腹腔神経(iliohypogastric nerve)と合流し、臀部の筋肉と皮膚を支配します。なお、他の胸部神経と異なり肋骨間を通過しません。
