脊髄刺激装置に伴う合併症と対策

慢性的な腰痛に悩む患者に対し、脊髄刺激装置(SCS)が症状緩和の選択肢として提案されることがあります。eOrthopod.comによれば、外科的に埋め込まれたSCSはすべての痛みを取り除くわけではありませんが、50%以上の症状改善が報告されています。装置は背部の切開部から脊椎付近に設置され、痛みを引き起こす電気信号を遮断することで働きます。すべての手術と同様に、装置埋込術にもリスクが伴うため、手術前に十分な検討が必要です。

デバイスの不良

SCSは送信機、バッテリ充電器、パルスジェネレータ、痛みの原因となる神経に接続するリードから構成されています。稀にリードが断線したり、充電ができなくなるなどデバイスが故障すると、痛みが再発します。この場合、故障した装置を取り除き、新しいものに交換するための追加手術が必要になります。

感染症

切開や器具の挿入を伴う手術では、感染のリスクがつきものです。感染は皮下組織や骨、切開部自体に起こり得ます。手術中は静脈内抗生物質が投与されますが、術後に発熱、腫脹、赤み、排膿などの症状が見られた場合は感染の可能性があります。感染が確認された場合、治癒するまで刺激装置を抜去することがあります。

神経損傷

装置埋込の際に脊椎の繊細な神経を操作するため、神経が切断されたり損傷するリスクがあります。これにより、体の一部に脱力感、痛み、しびれなどの症状が現れることがあります。

気胸

装置の挿入には胸部や上背部への針刺しが必要で、稀に肺が虚脱(気胸)することがあります。手術中に気胸が発生した場合は、直ちに肺の再膨張と機能回復を図る処置が行われます。

脊髄液漏れ

電極リードを脊髄液の周囲に配置する際、硬膜外スペースから脊髄液が漏れることがあります。激しい頭痛や長時間続く疲労感は脊髄液漏れのサインです。軽度の場合は自然に治癒することがありますが、重症の場合は外科的修復が必要になることがあります。

背中の痛み - 関連記事