脊髄損傷からの回復:治療とリハビリテーション
脊髄損傷は、椎骨の脱臼や骨折が原因で起こります。損傷が脊髄組織を切断したり、神経を圧迫したりすると、感覚低下や麻痺が生じます。重度の損傷では完全麻痺になることもありますが、早期の適切な治療により回復期間を短縮できる可能性があります。主な治療は薬物療法とリハビリテーションです。
薬物療法
- 筋肉の痙攣や疼痛を抑えるために鎮痛剤や筋弛緩剤が使用されます。腫脹(腫れ)を抑える目的で、デキサメタゾンやメチルプレドニゾロンなどのコルチコステロイドが処方されます。痛みにはデメロール、コデイン、ダルボセトなどの麻薬性鎮痛剤が用いられることがあります。
固定・手術
- 損傷後は頸部や腰部に金属製の装具(トラクション)を装着し、脊椎の動きを制限して安定させます。必要に応じて首輪(コルセット)を使用することもあります。神経圧迫や骨片が危険な場合は、緊急手術で除圧や骨折の固定が行われます。
物理療法(リハビリテーション)
- 外科的処置が終わったら、筋力回復と日常動作の再学習を目的に理学療法が始まります。歩行、靴ひもを結ぶ、座位から立ち上がるといった細かな動作を練習します。回復までの間は、歩行器や車椅子などの補助具が必要になることがあります。完全に感覚が戻らないケースもありますが、機能回復を最大限に高めるための訓練が行われます。
