すべり症(脊椎分離)に効く背部エクササイズとリハビリ指針
はじめに
腰部(腰椎)に繰り返し負荷がかかると、椎体の外側リング(骨環)にストレス骨折が起こります。骨環のすぐ外側で骨折が起きるとすべり症(脊椎分離)と呼ばれ、椎体の強度が低下します。成長期の若年者に多く見られる疾患です。
治療の基本
初期治療は「安静」と「固定」を数週間続けます。医師の許可が出たら、次のポイントを守りながらリハビリを開始します。
- 体幹(コア)筋群をしっかり鍛えることが、治癒した椎体を支える最も重要な要素です。
- すべり症の骨折部位は椎体の背側にあるため、背屈(背中を反らす)動作は避け、症状を悪化させないよう注意します。
- 具体的なエクササイズは、医師または理学療法士の指導のもとで行いましょう。
おすすめエクササイズ例
マーチング
- 仰向けに寝て、膝は胸に向かって曲げ、足は腰幅に開く。
- 骨盤を前傾させて腰椎を床につけたまま、腹筋に意識を向ける。
- 右足のすねが床と平行になるまで持ち上げ、2呼吸キープ。
- ゆっくり下げ、左足でも同様に行う。各側4回繰り返す。痛みが出たら中止。
ミニクランチ
- マーチングと同じ姿勢で開始し、手は頭の後ろに置く(肘は外側へ向ける)。
- 腹筋を使って頭・首・肩を床から持ち上げ、上部で1秒キープしてゆっくり下げる。
- 胸骨から持ち上げられているイメージで、首だけで引っ張らないようにする。動作の質を重視。
バードドッグ
- 四つん這いになり、背骨は中立位(自然なカーブ)を保つ。腹筋に軽く力を入れ、背中が沈まないようにする。
- 右脚を腰より高くならない程度にまっすぐ後方へ伸ばす。背中の姿勢は変えない。
- バランスが取れたら、左腕を前方に伸ばす。5呼吸キープ。
- 反対側も同様に行う。
