変性椎間板疾患の治療
変性椎間板疾患は、加齢や外傷により椎間板が損傷し、クッション機能が低下することで神経に圧迫がかかり痛みを引き起こす状態です。座位や前屈、ねじり動作で痛みが悪化しやすいのが特徴です。
痛みの緩和
- 市販の鎮痛剤(アセトアミノフェン、アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセン)で症状を抑える。
- 痛む部位に温湿布や氷嚢を当てて疼痛を和らげる。
- 痛みを増悪させる姿勢や動作を避ける。
- 市販薬で効果が不十分な場合は、ヴィコジンやダルボセト、ロルタブなどの処方鎮痛薬が使用されることがある。
- ステロイドや局所麻酔薬を椎間関節へ注射し、炎症と疼痛を抑えることも行われる。
脊椎の安定化
- 背部用ベルトや頸部カラーを装着し、過度な動きを制限して疼痛を軽減する。
- 脊椎を支える筋肉を強化するための理学療法(リハビリ)を実施する。
生活習慣の改善
- 過体重は脊椎に余計な負荷をかけるため、適正体重への減量が推奨される。
- 喫煙は背部痛の閾値を下げ、手術時の合併症リスクを高めるため、禁煙が望ましい。
手術的治療
- 保存的治療で効果が得られない場合、椎間板の圧迫を除去するために脊椎固定術(スパイナル・フェージョン)や人工椎間板置換術が選択される。
- 経皮的椎間板熱治療(IDT)は、局所麻酔下で行う外来手術で、細いワイヤーを椎間板内に挿入し加熱してコラーゲンを強化する。
