橈骨二頭筋滑液嚢炎の治療法
橈骨二頭筋滑液嚢炎は、関節を保護する小さな液体で満たされた嚢(滑液嚢)が炎症や刺激を受ける状態です。外傷、関節炎、感染などが原因となります。激しい痛みを伴いますが、適切な治療で比較的容易に改善できます。
安静・固定・冷却
- 軽度の症例では、数日間の安静と肘の固定が基本です。
- 氷嚢や冷却パックを患部に当てることで腫れが軽減し、可動域の回復が促進されます。
抗炎症薬による治療
- イブプロフェンやナプロキセンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)を服用し、腫れと痛みを抑えます。
- 症状が重い場合は、ステロイド系薬剤の経口投与や、患部へのステロイド注射が行われることがあります。
関節鏡下切除
- 炎症が慢性化したり、嚢が大きく腫れている場合は、関節鏡を用いた手術で腫れた滑液嚢を除去します。
- 関節鏡手術は小さな切開で行えるため、回復が早く、開腹手術が必要かどうかの判断材料にもなります。
感染が原因の場合の抗菌療法
- 感染性滑液嚢炎では、まず適切な抗生物質で感染を根絶します。
- 抗菌薬と併せて、上記の鎮痛・抗炎症処置を行うことで、腫れと痛みも同時に改善します。
開腹手術による切除
- 症状が再発したり、保存的治療に反応しない重症例では、開腹手術で滑液嚢や損傷組織を完全に除去します。
- この手術は最終手段として位置付けられ、術後のリハビリが必要です。
