肩の脱臼:外部回旋回復のための治療とリハビリ
肩関節の脱臼とは、上腕骨(humerus)が肩甲骨の関節窩(glenoid socket)から外れた状態を指します。激しい痛みや肩関節の変形、打撲、腫脹、可動域の喪失が特徴です。通常、医療処置が必要で、正常な上腕の回旋を取り戻すことが目的です。
肩の脱臼を理解する
メイヨークリニックによると、肩の脱臼は部分的(亜脱臼)と完全脱臼に分かれます。部分的脱臼では上腕骨の一部が関節窩内に残りますが、完全脱臼では上腕骨全体が関節窩から外れます。直接的な衝撃や極端な回旋が原因となり、脱臼の方向は後方、前方、下方のいずれかです。強い力が加わると、腕を持ち上げたり回すための腱や靭帯が損傷することがあります。
初期治療
肩が脱臼した疑いがある場合は、できるだけ早く医療機関を受診してください。受診前に氷嚢で患部を冷やすと腫脹や内部出血を抑えることができます。医師はまず上腕骨を元の位置に戻す手技(閉鎖整復)を試みます。受傷から30分以内であれば鎮静なしで行えることがありますが、時間が経過すると局所麻酔が必要になることが一般的です。
リハビリと回復
骨が元に戻った後、医師は肩の固定具(スリング)で関節を保護し、2〜3週間の固定期間を指示します。固定期間の終わり頃から、外部回旋を中心としたリハビリ運動を開始します。代表的な方法として、壁やドア枠に手を当てて体重を押し出す等尺性外旋、または抵抗バンドやゴムチューブを使った抵抗外旋があります。長期的な回復は、指示されたリハビリプログラムを継続することが鍵です。
手術
神経や血管が損傷している場合や、再発性脱臼で関節の支持構造が著しく弱まっている場合は、手術が検討されます。具体的な手術方法や適応については、担当医または整形外科医に相談してください。
