股関節関節炎の治療法
米国整形外科医師会によると、股関節の関節炎(変形性関節症)は、大腿骨(太ももの骨)の先端にある滑らかな軟骨がすり減ることで発症します。その結果、股関節の滑りが悪くなり、痛みや炎症を伴うことがあります。米国では1,000万人以上が股関節の変形性関節症に苦しんでいます。
休息・氷・温熱
症状が出たらまず股関節を休め、必要に応じて杖を使用すると良いでしょう。発症後最初の48時間は、氷嚢や冷却パックで患部を20分ずつ、1日3〜4回程度冷やし、炎症と腫れ、痛みを抑えます。氷は血管を収縮させ血流とリンパの流れを減少させるため、炎症軽減に効果的です。初期の炎症が落ち着いたら、温熱パッドなどで血流を促進し、治癒をサポートします。
薬物療法・サプリメント
イブプロフェン(Advil、Motrin)やナプロキセン(Aleve)などの非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)は、炎症と痛みを和らげます。これらはCOX-2酵素とプロスタグランジンの働きを抑制します。強い痛みが続く場合は、医師が経口ステロイドやコルチゾン注射を処方することがあります。体重が過剰な場合は、体重減少が股関節への負担軽減につながります。また、グルコサミンやコンドロイチンといったサプリメントは、摩耗した軟骨の修復や関節液の潤滑を助けると臨床的に示されています。
運動療法
炎症が収まったら、できるだけ活動的になることが大切です。水泳は関節への負担が少なく、全身の筋力と柔軟性を高めます。自転車やエクササイズバイクも有効です。さらに、股関節周囲の筋肉を強化するストレッチや筋力トレーニングを取り入れると、関節へのストレスが軽減します。代表的なエクササイズ例を以下に示します。
- 屈腿レイズ:仰向けに寝て両脚を伸ばし、右脚を膝を曲げずに床から持ち上げ、足を尻に近づけます。そのまま両手で膝を胸に引き寄せ、5秒間保持してリリース。左脚でも同様に10回繰り返します。
- 足首ロール:カウンターなど安定したものに手をつき、かかとだけで立ちます。つま先を内側に向け、数秒保持した後、外側に向けて同様に行います。
適切な休息、薬物・サプリメント、そして継続的な運動を組み合わせることで、股関節関節炎の症状緩和と関節機能の維持が期待できます。
