膝関節・腱・靭帯のトラブルと対策
膝関節は軟骨、骨、筋肉、靭帯、腱から構成され、日常生活やスポーツで重要な役割を果たします。問題が深刻になると人工膝関節置換術が必要になることもあります。女性に多く見られる傾向がありますが、原因は完全には解明されていません。
膝の構造と機能
膝蓋骨(膝皿)は大腿四頭筋と大腿四頭腱でつながっています。大腿骨と脛骨は内側側副靭帯、外側側副靭帯、前十字靭帯、後十字靭帯の4本の靭帯で結ばれ、関節の安定性を保ちます。関節包と呼ばれる線維性の膜が膝関節を包み、内部は滑膜液で満たされています。
診断方法
膝関節、腱、靭帯の障害は、問診・視診・触診に加えて、膝の屈伸・回旋・圧迫で疼痛や可動域を評価します。必要に応じてレントゲン、CT、骨シンチグラフィ、MRI、関節鏡検査、生検、関節穿刺などの画像・検査が行われます。
関節炎(変形性関節症)
膝の問題で最も多いのは変形性関節症です。軟骨が摩耗し、骨同士が直接接触して疼痛や変形を引き起こします。肥満や外傷がリスク因子です。治療は疼痛緩和が中心で、アセトアミノフェン、アスピリン、NSAIDs(例:イブプロフェン)やステロイド注射が用いられます。
半月板損傷
半月板は膝関節の前後にある線維性の軟骨組織で、回旋動作で損傷しやすいです。軽度の場合はストレッチやリハビリで回復しますが、重度は手術が必要になることがあります。バスケットボール選手に多く見られます。
靭帯損傷(捻挫)
前十字靭帯の断裂は膝のねじれが原因で起こり、後十字靭帯は衝撃で損傷します。内側・外側側副靭帯の損傷も一般的な捻挫です。
腱炎
腱炎は腱の炎症で、繰り返しの負荷が原因です。特に膝蓋腱炎は膝蓋骨と脛骨を結ぶ部位に痛みが出やすく、走行・歩行・ジャンプが困難になります。治療は抗炎症薬とストレッチが主です。
