強直性脊椎炎の治療法

強直性脊椎炎は、背骨や他の関節に痛みを伴う炎症を起こす疾患です。稀に目、肺、心臓が影響を受けることがあります。重症例では背骨の骨が癒合し、前屈姿勢(キフォーシス)になることがあります。現在のところ根治療法はありませんが、適切な治療により病気の進行を遅らせ、機能障害を防ぐことが可能です。

原因

  • 強直性脊椎炎の原因は完全には解明されていません。研究者はHLA-B27という遺伝子が関与していると考えており、白人患者の95%がこの遺伝子を持っていますが、他の人種では関連が弱くなります。HLA-B27を持っていても発症しない人もいれば、持っていなくても発症する人もいます。現在は原因解明に向けた研究が続けられており、臨床では病気の進行抑制と疼痛緩和が中心です。

薬物療法

  • 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)―アスピリンやイブプロフェンなどが第一選択です。ステロイドは経口または注射で使用できますが、骨粗鬆症のリスクがあるため頻繁には使用できません。疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARD)は関節炎を抑えますが、血球減少や肝障害といった副作用があります。腫瘍壊死因子(TNF)阻害薬は新しい生物学的製剤で、脊椎症状に有効ですが、感染症の再燃や神経系の問題に注意が必要です。

運動・手術

  • 適切な運動は病気の進行を遅らせ、疼痛を軽減します。理学療法により背骨の柔軟性と姿勢を保ち、癒合リスクを低減できます。また、理学療法士と共に正しい睡眠姿勢を確認することも重要です。手術は通常は行いませんが、関節置換や重度の脊椎変形がある場合に検討されます。

骨・関節・筋肉 - 関連記事