トリグリセリドが低い原因とは?
トリグリセリドは体内の脂肪を蓄えて、エネルギーとして利用できるようにする役割があります。正常値は 35〜150 mg/dL とされています。高トリグリセリドは一般的ですが、低い場合も原因があります。以下に主な原因と対策をまとめました。
栄養不良
必要な栄養素が不足すると、体は脂肪貯蔵を使い切り、トリグリセリドが著しく低下します。摂食障害、介護不足、アルコール依存などが原因です。栄養不良が原因の場合は、脂肪を含むバランスの取れた食事へ改善する必要があります。
低脂肪・無脂肪食
食事から脂肪を極端に除くと、トリグリセリドが急激に減少し、疲労感や健康リスクが高まります。飽和脂肪酸やトランス脂肪酸は過剰摂取を避けるべきですが、完全に排除すべきではありません。体内で合成できない必須脂肪酸は食事から摂取する必要があります。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
代謝が過剰になる甲状腺機能亢進症では、トリグリセリドが低下しやすくなります。甲状腺ホルモン(T3、T4)の過剰産生が原因で、治療は薬物療法や放射線療法が行われます。
吸収不良症候群
脂肪の吸収が障害されると、トリグリセリドの合成が妨げられます。AIDS、がん、肝疾患、放射線治療などが原因で、他の栄養素の吸収も低下します。
薬剤・サプリメントの影響
コレステロール低下を目的とした薬剤やサプリメントは、トリグリセリドも低下させることがあります。フィッシュオイル、ニコチン酸、スタチンなどが代表的です。これらを服用中でトリグリセリドが低い場合は、医師に相談し薬剤の調整を検討してください。
