運動せずにHDL(善玉コレステロール)を増やす方法
コレステロールは体の健康に欠かせない成分で、胆汁酸、プロゲステロン、エストロゲン、ビタミンDの合成に関与し、細胞膜の機能維持にも必要です。血中ではHDL(高密度リポ蛋白)とLDL(低密度リポ蛋白)という形で運ばれます。HDLは「善玉」コレステロール、LDLは「悪玉」コレステロールと呼ばれ、LDLが過剰になると心疾患や脳卒中のリスクが高まります。HDLを増やすことでこれらのリスクを低減でき、必ずしも激しい運動が必要ではありません。
HDLの役割
- HDLは血中のLDL(悪玉コレステロール)を肝臓へ運び、体外へ排出させます。HDLが多いほどLDLが占めるスペースが減少します。
ナイアシン(ビタミンB3)
- ナイアシンはHDLを15〜35%上昇させ、同時にLDLを低下させます。市販薬でも利用できますが、医師が処方する高用量の方が効果的です。副作用として顔面の紅潮がありますが、持続放出型は症状が軽減されます。
スタチン
- スタチン(リピトール、ゾコール、トリコルなど)は主にLDLを下げますが、HDLも約10%上昇させます。ナイアシンと併用すると相乗効果が期待できます。
その他の薬剤
- フィブラート系(ゲムフィブロジル、フェノフィブラート)はLDLを低減し、HDLをやや上げる効果があります。
- 胆汁酸結合薬は腸管でのコレステロール吸収を抑制しますが、副作用が多く処方は限定的です。
生活習慣の改善
- 禁煙はHDLを顕著に上昇させます。
- 適正体重の維持・減量はコレステロール管理に有効です。
- オリーブオイルやサフラワー油などの不飽和脂肪酸を摂取し、トランス脂肪酸や飽和脂肪酸の摂取を減らすことが推奨されます。
- アルコールは1日1〜2杯に抑えるとHDLへの悪影響を防げます。
