静脈血のpHはなぜ動脈血より高いのか

はじめに

血液のpHは体内で厳密に調整されており、動脈血と静脈血ではわずかな差があります。

動脈血と静脈血のpHの違い

正常な動脈血のpHは7.35〜7.45、静脈血も同様の範囲ですが、平均すると動脈血の方がやや酸性(pHが低め)です。

なぜ動脈血がやや酸性になるのか

動脈血は酸素を豊富に含んでおり、組織に酸素が供給されると細胞は酸素を利用して代謝を行い、酸素の取り込みに伴って水素イオン(H⁺)が放出されます。この過程で血液中のH⁺濃度が上昇し、pHがわずかに低くなります。

静脈血のpHがやや高い理由

組織から戻ってくる静脈血は酸素が消費された後の血液で、酸素濃度が低くなります。そのため、上記のようなH⁺放出が少なく、動脈血に比べてpHがやや高くなります。

まとめ

したがって、静脈血のpHが動脈血よりわずかに高い(=酸性度が低い)のは、酸素の有無による水素イオンの放出量の違いが主な原因です。

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