HDLコレステロールを増やす食事法
HDLの健康的な基準と役割
HDL(高密度リポタンパク)は、動脈壁にたまったLDL(低密度リポタンパク)を肝臓へ運び、血液から除去する働きがあります。男性で40 mg/dL未満、女性で50 mg/dL未満は動脈硬化のリスクが高まります。平均的な男性は40〜50 mg/dL、女性は50〜60 mg/dLです。米国心臓協会は、HDLが60 mg/dL以上であれば心疾患に対する保護効果が期待できるとしています。
HDLを高める果物
季節のフレッシュフルーツが最適ですが、オフシーズンは100%のフルーツジュースを活用しましょう。2004年のボストン大学医学部の研究では、コンコードブドウジュースを飲むとHDLが上昇し、炎症マーカーが低下することが確認されました。クランベリージュースやオレンジもHDLを有意に上げることが報告されており、オレンジは21%の増加が見られました。
HDLを高めるその他の食品
タマネギは1日1個(黄・白)食べるだけで、長期的にHDLが30%上がるとタフツ大学のビクター・グレウィッチ博士が述べています。タマネギは血圧低下効果もあります。マカダミアナッツはHDLを8%上昇させ、1日ひと握りの生ナッツをスナックにすると良いでしょう。カレーに含まれるスパイスはHDLを29%上げるとされ、飽和脂肪酸とコレステロールが少ないレシピを選んでください。揚げずにオリーブオイルでソテーしたり、グリルで調理することがポイントです。
ナイアシン(ビタミンB3)の役割
ナイアシンは長年HDL上昇に利用されてきたビタミンです。鶏肉、赤身肉、魚、ナッツ、卵、乳製品などに多く含まれ、バランスの良い食事で十分に摂取できます。サプリメントを始める前に必ず医師に相談してください。ナイアシンは皮膚が赤くなりかゆみやチクチク感を伴う「フラッシュ」副作用が一般的です。フラッシュしないタイプもありますが、可能な限り食事から摂るのが安全です。
その他の留意点
コレステロール対策の基本はHDLを最大化し、LDLを低減させることです。禁煙、適度な運動、ストレス管理、適正体重の維持といった生活習慣の改善も重要です。HDLが1 mg/dL上がるごとに心疾患リスクは2〜4%低下します。食事や運動に関しては必ず担当医の指示に従い、健康的なコレステロール管理を目指しましょう。
